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ボストンテリアの健康管理/病気/遺伝性疾患

病気への知識を深め適切に対応しましょう
純犬種のほとんどは、目標とする理想的外貌が得られるように、近親交配がなされ、作出されてきました。ボストンもその例外ではなく、同様に作出され、雑交配から200年余りで今日の姿となったわけです。
異なる犬を交配することにより生まれてきた子は、雑種となりますが、その両親の特徴を様々な形で受け継ぐ事になります。その中で必要とする形質を良好に受け継いだ個体を選別し、次ぎにその形質のにたもの同士をさらに交配します。このように選抜と交配を何世代にも渡り繰り返すことにより、新しい系統(犬種)を作る事ができます。そのプロセスの中で近親交配を取り入れることによって、より効率的に目的を達成することができるのです。
このように人為的操作を繰り返す事によって、その系統の持つ特徴は普遍的なものとなります。すなわち純犬種の完成です。
しかし、一方では問題も生じます。この純犬種の作出のプロセスにおいて望ましい遺伝子の固定化に隠れ、望まぬ遺伝的疾患の素因が固定されている場合があります。(いわゆる個体の血統上の弱点)これはボストン特有の問題ではありませんが素因を持っている可能性が高いと理解してください。
  1. 飼育環境:気温への対応
    犬は一般的には暑さに弱く、特に我が国の高温多湿な環境ではかなり辛いでしょう。人の場合、体温調節は発汗により効率よく行われますが、犬の場合は、効率の悪い口からの浅速呼吸(パンティング)で行います。短頭種の場合、喉周辺の構造上さらに効率が悪く、体温上昇に対するコントロールが苦手です。この為、長頭種と比べ熱射病の危険性が高く、夏場の散歩の時間帯や車中の温度など心配りが必要となります。また、短毛の小型犬であることから、冬の寒さにも弱く、以上から考えると室内飼育を基本とするべきです。
  2. 眼科疾患
    1. *外傷
      ボストンの愛らしさの一つである大きな目は、短頭種であることと相まって、非常に外傷を負いやすく注意が必要です。涙が多い、目ヤニが出る、しょぼしょぼさせている、痛がっている等の症状があれば早急に獣医師に相談して下さい。人も目に比べ、犬の目はデリケートで非常に弱く、早急に適切な処置が必要な場合があります。人用の点眼薬で様子を見ていると、取り返しのつかない状況を引き起こしかねません。また、目は口程にものを言うと言われていますが、これは身体的な面でもあてはまっており、他疾患の発見の重要な部位です。1日1回は、あなたの愛犬の目をチェックしてあげてください。
    2. *若年性白内障
      80種以上もの犬種に発症しますが、その中にボストンも含まれます。白内障は水晶体のタンパク質の変性によって、透明性が失われ、部分的あるいは全体が混濁し、視力障害を引き起こします。若年性白内障は、新生子期から6歳齢までに発症します。遺伝性疾患ですが、炎症性、代謝性、栄養性、中毒性、外傷性などの原因も考慮し、また混濁が水晶体ではなく、角膜に起こっている場合もあり(この場合は白内障とはいわない)識別診断が必要となりますので、獣医師に相談して下さい。進行度、視力障害の程度を考慮して対処方法を考えますが、内科的療法で確実な効果を得られる方法はありません。しかし、吸収が起これば最初の1年に自然な回復をすることもあります。また、重度の視力障害に対し、外科的処置を行うこともあります。
      この疾患を持つ犬は繁殖に使うべきではなく、白内障を早期に知ることが重要となります。しかし、遅ければ6歳齢で発症する個体もあるので、可能な限り両親、祖父母、會祖父母にまでさかのぼり、白内障の系統で無いことを確認することが重要です。
  3. 皮膚疾患
    1. *遺伝性の疾患に「パターン脱毛」というのがあり、ダックスフンドにおいてよく知られています。ボストンにもこの疾患に対する遺伝的素因を持つものがいます。脱毛は1歳までに始まり、年単位でゆっくり進行します。雄は耳の先端から開始するのが一般的で、雌は腹部の毛が薄くなり、それが進展していく事が多いようです。残念ながらこの疾患には治療法がありません。
    2. *遺伝ではなく体質と言っていいのかも知れませんが、ボストンには「色素過剰症」を起こしやすい個体がいるようです。これは日差しを浴びる事によって起こる、つまり日焼けの他にアレルギー、マラセチアや細菌などの感染、外部寄生虫の寄生などによる皮膚への慢性的な炎症例や甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症のようなホルモン異常も原因となります。又、皮膚の肥厚を伴うこともあります。治療法は、原因となる疾患の治療を行うことであり、過剰に沈着した色素は、多少の時間はかかりますが、自然と改善されます。
    3. *アカラス(犬ニキビダニ症、犬毛包虫症)の原因であるニキビダニは、ほとんどの犬に寄生しており、一般的に病変を作らない多い寄生虫と理解されています。しかし、幼犬時の免疫機能の不完全な時期には、目や口の周りなどに局所病変を作ることがあります。1~2か所の小さな病変ならば、多くの場合は自然治癒しますが、中には病変が拡大し、全身に広がることがあります。成犬での発症は非常に稀ですが、高齢犬では時に発症を見ることがあります。内分泌系疾患などの基礎疾患がある場合が多く、難治性であることが予想されます。以前は、難治性のものに効果的な薬剤がなく、治療できないものも多かったのですが最近ではかなり効果的な治療薬剤があります。しかし、それでも時間と手間をかけなければならない疾患であり、根治ではなく維持できる程度でもやむなしといった症例もまだ存在します。
  4. 水頭症
    水頭症とは、頭蓋骨内に脳脊髄液が過剰に貯留することをいい、先天性にも後天性にも起こる疾患です。水頭症は、液体の貯留する部位から、内水頭症と外水頭症に分けられますが、犬の場合、ほとんどの症例は内水頭症で脳室内への液体の過剰貯留による脳実質の障害が起こります。ある研究において、水頭症発病の危険率が他の犬種と比べ、高い犬種は11犬種であることがわかりました。その中には我が国でも人気の高い小型犬種が多く含まれています。ボストンもその中に含まれています。水頭症の症状は、活動力の低下、痙攣発作、嗜眠、何かに取り付かれた様な目的のない歩行、意識障害等バラエティーに富んでます。
  5. 腫瘍
    腫瘍は、人と同様に高齢になればなるほど、その発生率が高くなります。食事内容や飼育環境が昔に比べて良好となり、さらに獣医学の進歩も加わり、犬も人と同様に長命になりました。それに伴って、腫瘍の発生も確実に高くなってきています。腫瘍は、身体のどの部位に起こってもおかしくありません。それらのうち発生率が高く、注意していれば早期発見が可能な体表部の腫瘍の代表である乳腺腫瘍、肥満脂肪細胞腫を取り上げます。乳腺腫瘍を含め、ほとんどの腫瘍はボストンに限らず他犬種も同様と考えていいでしょう。しかし、肥満脂肪細胞腫に関しては、他犬種と比べ、ボストン、ボクサー、ラブラドール等に発症リスクが高いことが知られています。
    1. *乳腺腫瘍
      雌犬では、発生率1位の腫瘍です。その50%が良性、残りの50%は悪性です。乳腺腫瘍は多発性であることが多く、それぞれが組織学的に異なる腫瘍であることも珍しいことではありません。この腫瘍は、唯一有効な予防方法が存在する腫瘍でもあります。繁殖を望まない場合、早期の避妊手術(卵巣を残す場合を除く)により、かなり確実な予防効果が得られます。具体的な数字をあげると、乳腺腫瘍発生のリスクは、初回発情の前の避妊手術で0.05%に、初回と2回目発情の間の避妊手術で8%に、それ以降でも26%に下げることができるといわれています。
    2. *肥満細胞腫
      皮膚腫瘍のなかで最も多い腫瘍です。名称に肥満の文字がありますが身体の肥満とはなんら関係はありません。平均発生年齢約9歳ということから考えると、高齢犬の腫瘍と考えられますが、幼犬の発生も報告されており、若い犬での発生も珍しくありません。皮膚病変は、ド―ム状を呈し、赤いことが多いのですが、硬さ、形状、色調とも多様性を示します。組織学的には高分化型(どちらかといえば良性)、中間型、未分化型(かなり悪性)というふうに分類されます。ひとつの報告によれば、外科切除7カ月の生存率は高分化型79%、中間型37%、未分化型15%であり、病理検査所見で良性の部類に入る高分化型でさえかなりの死亡率があり、できる限り早期発見、早期治療が必要でしょう。
  6. 最後に!
    これらの他に、膝蓋骨脱臼、鼻孔狭窄、軟口蓋過長症、てんかんなどが先天的な要因により発症しますが、これらはすべてのボストンに起こるわけではなく、又ボストン特有の疾患でもなく、とりわけ遺伝性疾患が多い犬種でもあるわけでもないことを認識して頂きたいです。飼い主の方は、これらの疾患を必要以上に恐れるのではなく、ある程度の知識を持ち、日々の生活の愛犬とのコミュニケーションから、これらの疾患に限らず、あらゆる疾患の兆候をいち早く見つけだし、適切な対処法をとることが重要と私は考えます。
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